始め方・入門

TikTokダンスの始め方|簡単な振り付けと撮影のコツ

更新: 森山 遥
始め方・入門

TikTokダンスの始め方|簡単な振り付けと撮影のコツ

TikTokダンスは、TikTokのおすすめ(For You)や人気ハッシュタグを手がかりに流行をつかみ、手の動きが中心でゆっくりめの曲を15秒のサビから始めると、初心者でも最初の1本まで届きやすい踊り方である。

TikTokダンスは、TikTokのおすすめ(For You)や人気ハッシュタグを手がかりに流行をつかみ、手の動きが中心でゆっくりめの曲を15秒のサビから始めると、初心者でも最初の1本まで届きやすい踊り方である。
初心者のつまずきは、最初からフル尺や難しい振り付けを選んでしまう点に集まりやすく、そこで覚える量と撮影の負担が一気に増える。
インストラクターとして初心者クラスを見てきた実感でも、振りが覚えられない相談の多くは上半身と下半身を同時に追おうとして混乱していた。
だからこそ、下半身から上半身、そして全身へと分けて覚え、反転再生や短い区切りで少しずつ固めていくやり方が、スマホ1台の撮影と組み合わせてもいちばん再現しやすい。

TikTokダンスを始める前に|流行りの曲と簡単な振り付けの選び方

TikTokダンスは、最初の曲選びで続けやすさがほぼ決まります。
おすすめ(For You)ページや人気ハッシュタグ、流行り曲のメドレーを見れば、いま多くの人がどの曲で踊っているかをつかみやすくなります。
初心者は、手の動きがメインでテンポがゆっくりめの曲から入ると覚えやすく、15秒程度のサビ中心なら撮影までたどり着きやすいです。

流行りのダンスはどこで見つける?

流行りのダンスを探すときは、まずおすすめ(For You)ページを見て、同じ曲や同じ振り付けが何度も流れてくるかを確認すると見つけやすいです。
人気ハッシュタグをたどると、再生数の多い動画がまとまって並ぶので、今どの曲が踊られているのかが短時間で見えてきます。
流行り曲のメドレーも有効で、1曲ずつ検索しなくても「よく使われている音源」の傾向をつかめるのが利点です。
初心者クラスで難しい曲に挑戦して3日で挫折した生徒が、手振り中心の簡単な曲に変えた途端、1週間で1本完成して一気にハマっていったことがありました。
流行を追うこと自体が目的ではなく、自分が真似しやすい入口を見つけることが出発点です。

初心者が選ぶべき『簡単な曲』の3条件

簡単な曲を選ぶ条件は、手の動きが中心、テンポがゆっくりめ、そして何度見ても飽きないことの3つです。
激しい全身ダンスより、座ったままでも踊れる手振り系のほうが体の使い方を切り分けやすく、最初の成功体験につながります。
実際、覚える負担が小さい曲ほど「もう1回やってみよう」と思いやすく、練習の回数が自然に増えていきます。
曲を好きになれるかどうかも見逃せません。
繰り返し見る前提なので、テンションが上がる曲のほうが飽きにくく、気づけば数日単位で形になっていきます。
筆者自身も初めてSNS用に踊ったとき、欲張ってフル尺に挑み、撮り直しを何十回も重ねて疲れ果てた経験があります。
あの失敗があるからこそ、最初は短く、簡単に、気分が上がる曲を選ぶのがおすすめです。

まずは15秒のサビから始めよう

いきなりフルで踊るより、15秒程度のサビ中心から始めるほうが完成までの距離が短くなります。
覚える量が少なく、撮影の負担も抑えられるので、途中で息切れしにくいからです。
短い尺で1本撮り切る経験があると、次の曲でも「これならできる」と手応えが残ります。
振り付けは、下半身のステップ、上半身の動き、全身で合わせる、の順に分けて練習すると整理しやすいでしょう。
手本動画を左右反転して見て、曲なしのカウントとスロー再生で細部を固めながら、15秒を1つの完成単位として仕上げてみてください。

スマホ1台でOK|撮影に必要なものと準備するアプリ

三脚・スマホスタンドで全身固定

撮影の土台になるのは、三脚かスマホスタンドです。
手で持ったままでは視点が揺れやすく、ステップの軌道や腕の伸びが追いにくくなりますが、固定してしまえば両手が空き、全身の位置をそろえたまま何度でも撮り直せます。
生徒には「まず家にあるもので試そう」と伝え、本やティッシュ箱にスマホを立てかけて撮ってみてもらうことがありますが、それでも十分に撮れます。
大切なのは機材の値段ではなく、毎回同じ高さと角度で残せることです。

さらに、固定撮影は振り付けの確認にも向いています。
鏡の前で覚えた動きをそのまま撮ると、手の上がり方や重心の移動が後から見返しやすくなり、次のテイクで直す場所も見つけやすいからです。
カウントダウン機能を使えば出だしから手を離して撮れるので、最初のポーズを作り込む余裕も生まれます。
最初の1本を安定して残すなら、まずは固定です。

照明とシンプルな背景の整え方

照明は正面から明るく当てるのが基本です。
暗い部屋では顔や手足に影が落ちやすく、動きのラインが途切れて見えるため、リングライトやLEDパネルを足すだけで映像の見やすさが大きく変わります。
実際にリングライトを導入した生徒の動画は、同じ振り付け、同じ部屋でも見違えるほど明るくきれいになりました。
光が整うと動きの輪郭が立ち、視線が自然に踊りへ集まります。

屋外なら、曇りの日や日陰が撮りやすい条件です。
強い直射日光は顔や床に硬い影を作りやすいので、均一な光のほうが全身の形を追いやすくなります。
背景も同じ考え方で、壁や無地のスペースのように情報量が少ない場所を選ぶと、ダンスの線が埋もれません。
ごちゃついた家具や物が多い場所では、見せたい動きより背景の印象が勝ってしまいます。
少し離れて立つだけでも、画面はかなり整理されます。

練習・編集に使うアプリ

振り付けの覚え方|上半身と下半身を分けて攻略する

振り付けが覚えにくいときは、動きを一気に詰め込まず、下半身、上半身、全身の順で分けるだけで整理が進みます。
初心者がつまずくのは、左右の脚運びと腕の形を同時に追おうとして、頭の中で処理が渋滞するからです。
だからこそ、まず体の土台を切り分けて、最後に合わせる流れが効きます。

下半身→上半身→全身の分解ステップ

アイソレーションやリズムトレーニングを教えていると、この順番に切り分けただけで、振り覚えが苦手だった生徒が半分の時間で覚えられる場面が何度もありました。
下半身だけなら足元の重心移動に集中でき、上半身だけなら腕や胸の角度に意識を置けます。
両方を同時に覚えようとすると曖昧になりやすい動きも、役割を分けると「今は何を覚える時間か」がはっきりするので、再現しやすくなるのです。

まずは下半身のステップだけを何度も練習し、足が止まらずに出せる状態を作ります。
次に上半身の動きを足さずに確認し、胸、肩、腕の流れを独立して入れます。
最後に全身で合わせると、バラバラだった要素が一本につながり、覚えたはずの振りが崩れにくくなります。
新しい振りを覚えるときも、今でもこの順番を外しません。

セグメントに区切って1つずつ完成させる

振り付け全体を小さなセグメントに切るのも、覚える速さを上げる基本です。
15秒の短い振りでも、一気に全部を追うと途中で抜け落ちやすいですが、数拍ごとに区切って「ここまでは何も見ずに踊れる」という地点を作れば、完成の実感が残ります。
次のセグメントへ進む条件を明確にすると、練習がただの反復ではなく、積み上げに変わるでしょう。

セグメント練習で大切なのは、止まらずに最後まで通すことより、区切った1つを自力で再現できるかどうかです。
何も見ずに踊れたら次へ進み、まだ曖昧なら同じ区切りを繰り返す。
その積み重ねが、後から全体をつなぐときの安定感になります。
細かく分けるのは遠回りに見えて、実際には最短ルートです。

反転再生とカウント練習で精度を上げる

手本動画を左右反転して再生すると、画面が鏡のようになり、左右を頭で変換せずにそのまま真似しやすくなります。
初心者は「右を出しているのか左なのか」で迷う時間が長く、そこでテンポが崩れがちです。
反転動画なら、見たままの形を体に入れやすく、左右の取り違えが減ります。

練習を始めるときは、曲をかけずにカウントで形を固めるのが有効です。
1・2・3…と数えながら踏むと、ステップの着地や上半身の切り替えを細かく確認でき、曲の勢いに流されません。
さらに原曲スピードのまま追い切れないときは、スロー再生で動きを見てから通常速度へ戻すと、速くなっても崩れにくい形が残ります。
まずはゆっくり、そして正確に。
そこから速さを乗せていきましょう。

きれいに撮る撮影のコツ|アングル・照明・カメラワーク

ダンス動画をきれいに見せる近道は、難しいカメラワークよりも、全身が安定して収まるフレーミングと光の置き方を整えることです。
まずは定点で踊りを切らさず、センター配置と余白を決めるだけでも画面の印象はぐっと締まります。
そこに正面からの光とシンプルな背景を合わせると、動きそのものが見やすくなり、同じ振りでも完成度が上がって見えます。

全身を中央に置く基本のフレーミング

ダンス動画は、まず全身が映る位置でカメラを固定するのが基本です。
ダンサーを画面の左右中央、つまりセンターに置き、頭上に5〜10%の余白を取ると、画面が窮屈にならず落ち着いて見えます。
足元にも少し余裕があると、ステップが途中で切れず、振りの流れまで伝わりやすい。
生徒の動画を添削していて「なぜか窮屈に見える」と感じる原因の多くは、実はこの頭上の余白不足でした。
フレーミングを直しただけで、動きの伸びが見えるようになり、見た目の印象が一気に垢抜けた場面は少なくありません。

距離感の目安としては、両手を広げたときに指先がフレームの内側5cm以上に収まるくらいがちょうどよいです。
ここで大事なのは、手先や足先の見切れを避けることだけではありません。
動きの端まで画面に残ると、踊りの勢いと空間の使い方が見えやすくなるからです。
細かい技よりも、まず「止めたときに全身が無理なく見えるか」を優先してみてください。

正面からの光とシンプルな背景

照明は、正面からやわらかく当てると顔と体の向きが読み取りやすくなります。
逆光や斜め後ろからの強い光は輪郭が強調される反面、表情や腕の角度が沈みやすく、初心者の動画では動きが伝わりにくくなりがちです。
背景も情報量が少ないほど動きが主役になります。
余計な物が映り込まない壁や、色数を絞った場所を選ぶだけで、同じ振りでも見せたい線が整理されるでしょう。

撮影では、明るさを足すことより「どこを見せるか」を先に決めるのがコツです。
顔、肩、腕、脚のラインが一本の流れとして追えると、視聴者は振りの意図をつかみやすくなります。
派手なセットを用意しなくても、正面光とシンプルな背景があれば十分に映える。
おすすめです。

カウントダウン・速度調整の活用

カウントダウン機能は、撮影の完成度を上げるうえでかなり使いやすい機能です。
スマホのそばに戻って録画ボタンを押しに行く数秒がなくなるので、出だしの一拍目から踊り始められます。
自分が初めて使ったときも、それまで何度も録画前に構えてしまっていた時間が消え、最初の動きを撮り逃す癖がなくなりました。
ハンズフリーで立ち位置に入れるだけで、踊りの入り方まで自然になり、動画全体の完成度が上がった実感がありました。

カメラワークは、引きとアップを使い分けるとメリハリが出ます。
ただし、動かしすぎると視聴者が画面酔いしやすいので、基本は定点撮影にして、見せ場だけを寄せるのが扱いやすいです。
さらに0.5倍速や2倍速を使うと、通常のテンポでは出ない印象的な映像も作れます。
スピードを変えると、同じ振りでも重さやキレの見え方が変わるので、曲の雰囲気に合わせて試してみてください。
おすすめの調整です。

つまずいたときの対処と続けるコツ

つまずきの多くは、才能不足ではなく進め方の迷いから生まれます。
振りを覚える速さにも、リズムの取り方にも差はありますが、合う曲と練習の刻み方を選べば前に進めます。
完璧を目指して止まるより、短くても続けて本番まで持っていくことを意識しましょう。

どれくらいで踊れる?上達期間の目安

振り付けを踊れるまでの期間は1日〜1ヶ月まで幅があり、同じ振りでもすぐ形になる人もいれば、反復に時間が必要な人もいます。
ここで比べるべきなのは他人の速さではなく、自分が昨日より1カウントでも安定しているかどうかです。
『リズム感がないから無理』と感じていた生徒が、手振り中心の曲に絞って3週間で投稿まで進めた例もありましたが、伸びた理由は才能ではなく、焦らず手順を分けたことでした。

1日10分・毎日の練習設計

練習は1日10分でも毎日続ける方が、長時間を不定期に入れるより覚えが早くなります。
1日休むと感覚を取り戻すのに約3日かかるとされるのは、身体が覚えかけた動きをまだ自動化できていないからです。
忙しい時期でも、鏡の前で最初の8カウントだけそろえる、サビだけを2回通す、といった小さな課題なら続けやすいでしょう。
実際、こちらも多忙な時期は10分だけのスキマ練習を積み重ね、感覚を切らさないようにしていました。
おすすめです。

リズム感に自信がなくても、最初から難しい曲を選ぶ必要はありません。
手の動きがメインの曲や、テンポがゆっくりで区切りやすい曲を選び、振りを分解して覚えていけば、後から体が音に乗る感覚がついてきます。
まずは「全部通す」より「ここだけ確実に」を増やしましょう。
そうすると、練習への苦手意識が薄れます。

撮影テイクを減らす仕上げのコツ

撮影前は、鏡を使って角度やシルエットを細かく整えておくと本番のテイク数を抑えやすくなります。
腕の上がり方、顔の向き、重心の置き方を先に見ておくと、撮り直しの原因が減るからです。
ただし、ある程度覚えた段階では鏡を見ずに通す練習も入れてください。
鏡ありで形を確認し、鏡なしで自然さを育てる、この2段階がそろうと完成度が上がります。

最初の1本は完璧でなくてかまいません。
投稿して反応をもらうと「次はここを直そう」と視点が増え、続ける理由もはっきりします。
『リズム感がない』と止まっていた人ほど、短い練習と小さな公開を重ねたときに伸びやすいものです。
少しずつ出して、少しずつ直していきましょう。

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森山 遥

ダンスインストラクター歴12年。ヒップホップを軸にジャズ・ロック・ポップと幅広いジャンルを指導。「基礎ができれば何でも踊れる」がモットー。

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